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経営者とスタッフ二人三脚でWhizを活用~1日あたりの清掃時間を7.2時間削減~

新潟県にある「月岡温泉 白玉の湯 華鳳」で、2020年2月Whizの稼働が開始した。共用階で計1,500㎡、客室階で計1,400㎡と県内随一の広さを誇るこの旅館では、Whizを毎日稼働することで、人×ロボットの協業で清掃を行っている。

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どのようにWhizを活用されているのか、そしてどのような効果があったのか。常務である飯田氏にお話を伺った。

施設・会社概要
月岡温泉 白玉の湯 華鳳
自家源泉で満たされたお風呂や6,000坪の大庭園を有する旅館。10階建ての大型施設である本館と、全室スイートルームになっている別邸がある。どちらもバリアフリー設計のフラットな空間となっており、幅広い年齢層のお客様が過ごしやすい配慮がされている。

お話を伺った方
株式会社ホテル泉慶 常務取締役
飯田 武志

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ロボットは業界として取り組んでいくべき

――華鳳様では2020年2月よりWhizをご活用いただいております。最初はどちらでご覧になったのでしょうか?

飯田氏
出張中にたまたまデモをしている場面に遭遇して、そこでWhizを初めて知りました。その場で今度当館でもデモをしてほしいというお願いをしましたね。その後は、全国の旅館・ホテルで広がりを見せてきて、展示会や雑誌でも拝見するようになりました。

――偶然ご覧になったのですね。

飯田氏
もともと清掃という単純作業は効率化できると考えていました。人員が余っているわけではありませんから、スタッフの既存業務見直しによる時間捻出や負担軽減は課題としてずっとありましたね。

そういった人員省力化は、2020年のコロナ禍でさらに加速したと思っています。現実的なコストと運用方法をイメージできるロボットの導入は、旅館業界として取り入れていくべきだと考えています。

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ロビーも客室フロアもカーペット部分が広く、
人の手による負担は大きかった

スタッフの自発的な取り組みにより、不安を乗り越えて定着化

――その後長期のトライアルを行っていただきました。いかがでしたか?

飯田氏
やはり使ってみたからこそわかることが多かったですね。サイズ感や動き方など。

最初は私が面白いと思ってトライアルを申し込んだのですが、日々清掃を行う現場のスタッフに使ってもらわないと何とも言えない部分がありますので。

――当初、スタッフの方々の反応はどういったものだったでしょうか。

飯田氏
当社はあまり先進的技術を取り入れてこなかったこともあり、最初はスタッフも不安に思っていたようでした。

日々の操作が難しくないかどうか、ゴミが本当に取れるのか、トラブルなく動くのか。特にトラブルが起こったとき手間がかかるようでは、省力化の目的から離れてしまいますからね。

トライアルの期間を経て、充分な能力があって、トラブルもその場で解決できる程度のものであることがわかったので導入を決めました。

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メンテナンスも慣れた様子で行っていただいている

――初めて扱う清掃ロボットということもあり、不安はあったかと思います。しかし、取材日に清掃現場を拝見すると、スタッフの方から「とても楽になった」という声をいただき、すっかり定着されたようにお見受けしました。

飯田氏
スタッフが自発的に取り組んでくれたことも大きい要因だと考えています。
当社ではコロナ禍の影響で残業の制限をしています(2020年9月時点)。そうすると、限られた時間内で効率化せざるを得なくなってきます。

いかに工夫して業務を完了させるか。それを考える環境を用意したら、スタッフがしっかりと応えてくれた。だからこそのWhiz導入成功だと思っています。

ロボットオペレーターとしてWhiz担当者を設定し、毎日の稼働を実現

――現在、Whizはどこで活用されていますか?

飯田氏
本館の2階ロビー、1階の共用スペース、3~10階の客室廊下で4台利用しています。1階2階合わせて1,500㎡、3~10階で計1,400㎡ほどありますから、4台ないと大変ですね。

導入以前から共用部清掃を担当していたスタッフ2名をWhiz専任として、フロア間の移動や起動をしてもらっています。

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入ってすぐのロビーは広大なスペース。人との協業でWhizも活躍

――まさにロボットオペレーターと呼ぶべき運用ですね。廊下が広大だと、これまで人の手でやっていた部分がかなり多かったのではないでしょうか。

飯田氏
スタッフ実績で、共用部清掃にかかる工数は80%削減できました。これまでは2名で1日4.5時間清掃していただいて9時間。その80%なので1日につき7.2時間が捻出できた計算になります。

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テーブルの下などは人の手で。
歩数も大幅に削減できて、身体的にも楽になったとのこと

「行き届いた清掃」はお客様だけでなく建物にとっても良いこと

――Whizが自律清掃している間、スタッフの方はどうされていますか?

飯田氏
階段や柱の上部を清掃しています。施設が広大なので、放っておくとこういった細かいところに蜘蛛の巣が張られることもありますので、細かい部分まで清掃が行き届くようになったことはとても大きい成果です。

1人で複数台管理することもありますが、何かあればお知らせブザーで通知が来るので、安心して他の場所で作業できているようです。

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階段も丁寧に清掃できるように。
腰にお知らせブザーを付けてWhizを2台管理

――館内全体を拝見しても、とてもキレイだと感じました。

飯田氏
当館は築25年になるのですが、良い清掃管理体制ができましたのでキレイにできていると思っています。

大型の施設なので、目立つところだけ清掃して行き届かない場所がどんどん増えてくると、建物の劣化が早くなっていきます。

「行き届かなかった場所まで清掃できるようになった」ということは、お客様へのホスピタリティの面ももちろんありますが、施設を長持ちさせるという面でも大きなメリットとなっています。

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手すりの2段目など細かい部分まで、
これまで以上に丁寧に清掃できるようになった

お客様との接点としても、Whizは価値あるもの

――お客様からの反応はございますか?

飯田氏
清掃はチェックアウト後から開始しますので、あまりお客様の目に触れることはありません。ただ、たまにご覧になるお客様、特にお子様は犬のラッピングを見て、追いかけたりして遊んでいますね。お客様が興味を持っていただけるコンテンツしても価値のあるものかなと思います。

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バンパーと側面に専用のステッカーを貼っている。
「かわいい」とお子様からも大人気

――ロビーを拝見していると、少しずつお客様が戻ってこられたように感じます。

飯田氏
いま、多くの施設がコロナ対策をすることが目的となっています。もちろんそれも大切なことです。対策はやって当たり前ですし、当館でも徹底的に実施しています。

ただ、やはり旅館という産業ですので、少しでも早く以前のようにお客様に戻ってきてほしいと思いますね。

編集後記

ソフトバンクロボティクスが行った調査でも、Whizを稼働させることに対して良い印象を受けると回いう結果が得られている。

以前の活気を取り戻すことに少しでも寄与できるよう、Whizの活用を通して現場をサポートしていきたい。

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著者プロフィール

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岡田 亮
ソフトバンクロボティクス プロジェクト推進本部

AI清掃ロボット「Whiz」事業開発部所属。2020年2月にソフトバンクロボティクスに参画し、現職に。前職は旅行ガイドブックの編集者として図書制作や営業企画に従事。その経歴を活かして、現在は導入事例の取材や記事制作を担当している。
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新型コロナにより施設清掃はガラリと変わり、アフターコロナ時代には全く異なるレベルで施設の清潔さが求められるのではないだろうか。世界中の施設が「清掃のニュー・ノーマル=新しい清掃標準」を模索している。「アフターコロナの施設清掃」に向け、世界の事例、専門家の科学的考察を紹介していく。