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アフターコロナで変わるオフィスレイアウト~環境の変化に対応した清掃とは?~

東京都品川区にあるNFパークビル。この施設のファシリティマネジメント(以下FM)を請け負っているのが株式会社ザイマックスサラだ。同社では2019年の11月より施設清掃にロボット掃除機「Whiz」を導入している。Whizが清掃の現場でどのような効果を生み出しているか企画部の加藤氏と、運営部の平岩氏にお話を伺った。

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会社概要
株式会社ザイマックスサラ
株式会社ザイマックスのグループ会社として、2008年に現在の前身となる株式会社マックスクリーンとして設立。2019年4月に株式会社ザイマックスサラに名称変更し、首都圏、関西圏を中心に全国規模で清掃事業を展開。グループ管理物件のオフィスビル・商業施設の日常清掃を中心に、近年ではグループのホテル事業拡大に伴いルームメイク業務も拡大している。

お話を伺った方々
株式会社ザイマックスサラ 企画部 企画ディビジョン
加藤 匠

東京支社 運営部 第4ディビジョン
平岩 雄次

オフィスビルでのWhiz活用術

――まずは、現在の清掃状況について教えてください。

平岩氏
Whizでの清掃は月曜日から金曜日まで、平日は毎日行っています。清掃範囲は各階の共用部と、2階については専用部でも使用しています。Whizが幅の広い通路をかけている間に、バキュームで通路の端や、机や椅子の下などの細かいところを掃除しています。

――人とWhizが協業しているのですね。1日の清掃時間はどのくらいですか?

平岩氏
清掃は朝6時から午前いっぱいかけています。初めに2階の専用部を行い、各フロアの共用部を2階、4階、3階、1階の順番で清掃しています。

最近では、コロナ禍で手指消毒の重要性が高まったことから、清掃の他にエントランスと各フロアのお手洗いに消毒液を設置しており、通常業務に加えて補充も行っています。

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Whizが稼働している共用部。横幅が広く、Whizが自律走行しやすい

コロナ禍の変化に対応し、理想的なWhizの活用を目指して試行錯誤

――コロナ禍での清掃を行う上でこれまでと変わった点はありましたか?

平岩氏
感染拡大を予防する「ソーシャルディスタンス」という考え方に伴ってテナント様の専用部では、椅子の間隔を空けて余った椅子を一か所に集めていたり、机の感覚を広く開けたり、「密」にならないような対策をされています。このようなレイアウトの変更があると、以前設定したWhizの清掃ルートは使えず、再度設定し直す必要がありました。ただ、ルート設定のティーチング自体は難しくないので、さらに効率的なルートを模索する良い機会だと思っています。

――その他に気を付けている点などありますか?

平岩氏
この施設では、石材、カーペット、ハードと3種類の床があります。その中でも特にカーペットの床はごみが沈んでしまうため、バキュームだけでは取り切ることが難しく、床材に応じた対応が必要となります。

底面のブラシに髪の毛が絡まっていたりするとエラーの原因にもなりますので、手入れなどは毎日行っています。また、以前は他にも細かいエラーが頻発していたのですが、センサーをよく拭いたり、ごみが詰まらないようにしたりすると収まりました。日々メンテナンスを行うと、しっかりWhizを使うことができますね。

この施設でWhizの導入を決定した責任者が異動になり、清掃担当者の中でWhizを使えるのが私しかいないため、エラー発生時や日々の運用については試行錯誤しながら使っています。

密を避けるアフターコロナでも、コミュニケーションのきっかけになりうる

――Whizでの清掃を行うことで、これまでと変化はありましたか?

平岩氏
広い通路はWhizが清掃を行ってくれるため、バキュームでの手間が減りました。そのため、Whizが自律清掃をしている間にゴミの貯まりやすい隅や、机や椅子の下の掃除に注力する時間を確保できています。

また、1日の歩数が20,000歩から15,000歩ほどに減少しました。歩数が減ることで疲労度も変わりますね。バキュームでの清掃は常に中腰なので、広い範囲をWhizが稼働してくれることで腰の痛みから解放されて楽になっています。

――ほかにはどんな変化がありましたか?

平岩氏
共用部分を清掃していると、「Whizの写真を撮ってもいいですか?」など声をかけられるようになりました。

加藤氏
私が担当している他の物件でも、声をかけられるようになったという現場担当者がいました。元々声をかけられることの少ない業界なので、Whizをきっかけに興味を持っていただき、コミュニケーションが生まれ、業界の印象が変わると良いなと思っています

――Whizは業務用自律清掃ロボット販売数において、世界シェアNo.1を獲得しました(2020年7月時点)。今後もっと普及するとWhizを活用した清掃が当たり前になって、ロボットを活用する業界といったイメージになるかもしれませんね。

Whiz導入の最適な条件を見出すことができれば

――現在の加藤様の業務について教えてください。

加藤氏
ザイマックスサラでは、昨年の11月からWhizの導入を始めました。スタート時は、8,000㎡以上の物件で導入を希望している清掃現場責任者の施設に導入していました。現在は、一定の時間が経ち導入した施設の効果や、エラーの内容など問題点を集計してどのような物件にWhizを導入するのが最適かを検証しています。今後このWhiz導入条件がより精緻になれば、スムーズに導入物件が拡大できると思っています。

――今年の3月に異動されてきたとのことですが、すでにWhizの導入がされていて、それを推進する部署に来られたのですね。

加藤氏
そうですね。資料などは目を通していましたが、実際にWhizを見たのは異動してきてからだったので、探りながらWhizに最適な物件の条件を模索しているところです。

――実際にWhizを導入している現場を回られることも多いですか?

加藤氏
はい。稼働時間の長い施設などを確認し、現場に出られる日は清掃担当者に話を聞きに行くようにしています。

――現場からはどのような声が上がっていますか?

加藤氏
清掃作業が楽になったという声や、清掃員の中では「私もWhizを使ってみたい」という声も上がっています

――現場の方から興味を持っていただけることは嬉しいですね!最後に、今後の展望を教えてください。

加藤氏
検証結果を元にWhizの導入条件をまとめて、管理している物件の中で対象となる清掃責任者に対して提案していくことを考えています。

Whizは床面もキレイにできる上に、室内の浮遊菌量も減少させることができる最高に良い清掃員だと思っているので、人がいる時間帯でも稼働できるといいですね。清掃業務の仕様書はなかなか変わるものではないので、Whizの導入をきっかけに施設清掃のあり方が変わっていくことも期待しています。

――本日はありがとうございました。室内の浮遊菌量が減少する検証結果は以下のURL先にも詳しく解説されていますので、ぜひご覧ください。

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Whizの導入効果を検証することで、最適な導入条件が明らかになることが期待される。

仕様書が変わることの少ない清掃業界において、Whizを活用することでニュー・ノーマルに対応した新たな清掃のあり方が出来上がっていくのではないだろうか。

ロボットと人間が役割を分担し品質の高い清掃を提供していく未来に、Whizが貢献できればと願っている。

10月より提供開始!「Whiz」の新型機「Whiz i」の詳細はこちら!

著者プロフィール

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岡田 亮
ソフトバンクロボティクス プロジェクト推進本部

AI清掃ロボット「Whiz」事業開発部所属。2020年2月にソフトバンクロボティクスに参画し、現職に。前職は旅行ガイドブックの編集者として図書制作や営業企画に従事。その経歴を活かして、現在は導入事例の取材や記事制作を担当している。
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新型コロナにより施設清掃はガラリと変わり、アフターコロナ時代には全く異なるレベルで施設の清潔さが求められるのではないだろうか。世界中の施設が「清掃のニュー・ノーマル=新しい清掃標準」を模索している。「アフターコロナの施設清掃」に向け、世界の事例、専門家の科学的考察を紹介していく。