見出し画像

ソフトバンクロボティクス ウェビナーレポート:アフターコロナのビルメンテナンス経営のあり方

新型コロナウイルスの流行は、働き方を大きく変えました。それと同時に、これまでビルの清掃などの管理を行っていた業界にも大きな変化をもたらしました。

画像1

今回のソフトバンクロボティクスのウェビナーでは、ビル清掃業界で唯一の専門雑誌『月刊ビルクリーニング誌』を発行しているクリーンシステム科学研究所の松本様にお越しいただき、ビルメンテナンス業界の現状とこれからについてお話いただきました。

今回も私が内容を一部レポート致します!

【お知らせ】明日開催!12:00より無料ウェビナーを実施します

清掃会社へのアンケート結果から見る現状

2020年5月、クリーンシステム科学研究所は全国のビルメンテナンス企業に対して、以下5項目のアンケートを実施されました。

ウェビナーではそれぞれ詳細な調査結果をご紹介いただきました。

1. 経営に影響があったか?
2. どんな影響だったか?
3. その影響に対して行った対策は?
4. 影響はどれくらい続くと思いますか?
5. 新型コロナウイルスの影響で消毒作業の依頼はありましたか?

上記は選択式の回答でしたが、「今後、清掃業界はどうあるべきか、何をすべきか」という自由記述の項目にも積極的にご回答いただけたそうです。

選択式・自由記述の回答を分析していくと、以下のような考察ができました。

画像2

たとえば、陽性者が出た病院でも普段以上の清掃を行っていたとのこと。大変だ、というマイナス思考ではなく、自分たちにできることをしっかりとやっていくというプロ意識が見えたそうです。

それに合わせ、自分たちには技術があるということをもっと知ってもらうべきだと意見もありました。

しかし、その技術を今まで以上に向上させる具体的な方法が明確になっている企業は少なかったので、ここが課題と言えそうです。

ビルメンテナンス経営者に聞く「アフターコロナの企業戦略」とは

では、その課題に対して、経営者はどのように考えているのでしょうか?
クリーンシステム研究所は、5月のアンケートに続けて7月に、ビルメンテナンス企業4社の経営者にインタビューを行いました。

画像3

共通の意識として、やはりテレワークの定着など大きな変化に対して対応する必要性を強く認識していることがわかりました。

業界全体としても変化の時期に入っており、コストや人材などさまざまな面を鑑みても、AIやロボットといった技術の導入は避けては通れなくなっています。

今後の清掃はどうあるべきか

具体的に今後の清掃はどうあるべきなのか?

先ほど、アンケート結果で「技術の向上に関して具体的な戦略がわかっていない」ことが課題となっていました。

これに対して、クリーンシステム研究所が提案するのは「データベースによる科学的な清掃」「ロボットと人間の働き方の再構築」です。

データベースによる科学的な清掃

画像4

データとは数字で定量的に評価できるものです。「3階のトイレはキレイだった」ではなく、「3階のトイレの清潔度は4点だったので合格」という評価がされなくてはいけません。

それを実現するためにも、現状の数値化、合格基準の設定、合格基準を満たすための清掃方法の改善が必要です。

そうして数字を基に科学的に清掃を行っていくことが、データベース構築の目的です。

イオンディライトでは、まさにこの取り組みを導入しており、科学的に改善を行っています。

画像5

ソフトバンクロボティクスも、同様の取り組みを行っています。

ATP検査を行って、その数値を基に現状の数値化、合格基準の設定を行いました。

その中でわかった興味深い結果を1つご紹介しました。

画像6

同じ床を、Whizとモップ清掃で比較した場合、実はモップのほうが汚くなるという結果です。見た目はキレイになっているかもしれませんが、検査をすると汚れが増えているという数値の有効性を示した結果とも言えます。

ロボットと人間の働き方の再構築

先ほどのモップの結果からわかるように、人で清掃のすべてを行うことはメリットもデメリットもあります。

そのため、経営者へのインタビューでも出たロボットの活用が必要となりますが、どのような考え方で導入するべきでしょうか?

画像7

昔は、ロボットは広い施設でないとダメだ、オーナーから言われたから使っているといったマイナスなイメージがありました。

今ではその印象も改善され、協業する意識が強くなってきています。オーナー側も、ロボットの清掃は品質が安定していると好評価を得ています。

ここで先ほどのデータベースと組み合わせて考えると、データに基づいて人が清掃するべきかロボットが清掃するべきか判断できるようになり、より効率的な清掃が実現するというわけです。

今後は、この取り組みが必須になっていくことと思います。

おわりに

今回は業界に精通する松本様にさまざまなお話をいただきました。より身近な方からお話いただくと、クリアに伝わる部分が多かったように思います。

質疑応答も非常に盛り上がりました!

今回の記事では一部を抜粋してレポートしておりますので、ご不明な点など多々あるかと思います。

ウェビナーの場ではその場でチャットで質問できますし、その場で回答させていただくことも可能です!これがウェビナーにご参加いただく最大のメリットと言っても過言ではありません。

清掃に対して科学的に取り組むことは新しいことです。新しいことには疑問がつきもの。

ぜひともウェビナーで解消してみてください!

著者プロフィール

画像8

岡田 亮
ソフトバンクロボティクス プロジェクト推進本部

AI清掃ロボット「Whiz」事業開発部所属。2020年2月にソフトバンクロボティクスに参画し、現職に。前職は旅行ガイドブックの編集者として図書制作や営業企画に従事。その経歴を活かして、現在は導入事例の取材や記事制作を担当している。
3
新型コロナにより施設清掃はガラリと変わり、アフターコロナ時代には全く異なるレベルで施設の清潔さが求められるのではないだろうか。世界中の施設が「清掃のニュー・ノーマル=新しい清掃標準」を模索している。「アフターコロナの施設清掃」に向け、世界の事例、専門家の科学的考察を紹介していく。